風人たちの夏

東京をスタート地点に世界一周の貧乏旅行に旅立つぼく。ハタチという大人の入口に立ったぼくは、見知らぬ土地を巡りながら、自分を探し続ける。その旅の向こうにあるものは?

年齢や性別、そこに至るまでの背景もばらばらな4人が、奇妙なきっかけからトカラモネスという名の楽園にたどり着く。彼らに共通しているのは、自分の行き場を失った孤独感だ。

誰もが一度は夢見る地上の楽園。4人の風人(ふうじん)たちは、そこで楽園と呼ぶにはほど遠い現実に直面する。戦争や差別、貧困といったどこの国にでもある問題を軸に、同性愛やヒトの生死を描いた物語。

 

旅の始まり・・・